このページは歯磨きのやり方について説明したページではなく、あくまで我が家が実践した方法を記録したページになります。
歯磨きの方法については他サイトをご覧ください。
→参考:プリモ動物病院:「歯磨きの仕方」
http://dentalcare.primo-ah.com/dentalcare/brushing/
大人猫の約8割が口内の疾患を抱えていると言われている
「虫歯になるのは人間だけ(by.チコちゃん)」
あらゆる生き物の中で虫歯になるのは人間だけらしいです。それはなぜか?→「食べ物を加工する術」を覚えたからだそうです。
野生の動物は獲物の皮や肉を噛み千切る事で歯磨き効果が得られるそうなのですが、既に食べやすく調理された食べ物を食べる人間は別途歯磨きをしないと食べカス(歯垢)が溜まり虫歯や口内トラブルにつながるとのこと。
それは人間によって加工された食べ物を食べる家猫も同じです。
つまりキャットフードを食べる猫も歯磨きをしないと口内トラブルを抱えるということ!
※ただし猫は口内環境の状態から虫歯にはならないそうです
参考→https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/760.html
猫にとって口内トラブルは大問題
人間にとってはたかが歯周病や口内炎と思うかもしれませんが猫の場合はかなり問題です。
もし治療しようとしても人間と違って全身麻酔が必要になってしまいますからね。
また歯周病が酷くなると強い口臭、よだれ、痛みからの食欲低下、歯が抜ける、更に進行すると患部から侵入した細菌が全身に広がり内臓等の病気を引き起こす可能性まであります。
また口内炎に関しては難治性口内炎となり治療をやめると再発する…といった泥沼状態になることも。
※口内炎に関しては現在は原因不明とのこと…(可能性がありすぎる?ということなのかな)
たかがと侮ってはいけないのです!!
更に詳しく口内の病気について知りたい場合
→https://www.anicom-sompo.co.jp/nekonoshiori/787.html
予防歯科
歯のトラブルを抱える前に予防しましょう!というわけで
最も効果があるとされるのが「歯磨き」です。
歯周病は食べカスである歯垢(プラーク)によって引き起こされます。
歯垢をそのままにしておくとその中で細菌が繁殖し炎症したり、歯垢が歯石に変化します。
人間でも「プラークコントロール」という言葉を聞いたことある人も多いと思いますが、定期的にプラークを除去することで細菌の発生を抑え歯周病を予防するというわけです。
食べることによって歯垢や歯石除去効果があるオヤツなどでもある程度の除去はできるようですが、歯磨きほどの効果は期待できません。
だいたい歯垢がついて約1週間で歯石に変わるらしいので可能なら毎日、難しくても3~4日に1回は歯磨きをすることが理想です。
子猫の頃から口内トラブル抱えてそうなぼたん
我が家に来た当時から口臭が強めで、シャリシャリと噛む仕草をしていました。(りんはそんなに臭わない)
獣医さんに口癖については何度か相談したり、避妊手術の時に実際口を見てもらったのだけど問題なしとのこと。
それでも生後9ヶ月になった今でも口臭&口癖ともに特に変わっておらず…
絶対何かしらのトラブルを抱えているとしか思えずしつこく聞いていたら、獣医さんから言われたのは先天性の免疫不全の可能性があるかもと。
免疫不全の場合歯垢がついていなくても歯周病になりやすいらしいので、つまりぼたんは普通の猫よりも口内トラブルを抱えやすいかもしれないわけです!
これは何としてでも歯磨きをできるようならなければ!ということでフリーにして触れるようになった頃に実行したところ、超絶嫌がって逃げられました。
その時私に「歯磨きをするための段階的訓練」という考えはなく、いきなり歯みがきシートを持って拭こうとしていました。
猫は基本的に口を触られるのをとても嫌がるそうです。
そのため歯磨きをするにはまず「歯磨きの習慣をつける」よう時間をかけて馴らしていく必要があります。
そんなこともせずいきなり本番をやってしまい案の定…歯磨き大嫌いに( ;∀;)歯磨きシートや歯磨きジェルを持っただけで逃げる子になってしまいました…(たった2回の歯磨きで)
でも諦めたくなくて、再度歯磨きについてネットで検索しまくったところ2ヶ月ぐらいかけてゆっくり馴らす必要があることがわかりました。
私は焦りすぎたようです。
思いっきり反省をし、ぼたんには申し訳ないけど再度歯磨き訓練をすることにしました。
と、ここまでが前書きになります(超長文)
このブログ記事は一度歯磨き大嫌いになってしまったぼたんを歯磨きできる子に訓練する過程を記録するとともに、その間に調べた情報をまとめるためのページです。
冒頭に書いたとおり随時更新していく予定です。
歯磨き訓練
子猫の頃から習慣づけるのが理想ですが、大人になってからでも時間をかけて慣らしていくことは可能とのこと。
段階を踏んで訓練していきます。最終目標は歯ブラシで磨けるところまでです。
<歯磨きまでの手順>
1.口の周りを触る
↓
2.口の中を触る
↓
3.シートで磨く
↓
4.歯ブラシで磨く
<参考サイト>
プリモ動物病院:「歯磨きの仕方」
http://dentalcare.primo-ah.com/dentalcare/brushing/
SWEETCAT:「歯の手入れ」
http://ww3.tiki.ne.jp/~nsasax/pet/health/tooth-care.html
まず大前提として「時間がかかる」という認識のもと根気強く訓練していきます。嫌がったら即中断です!!
1.口の周りを触る
猫がリラックスしている時などに軽く口の周りを触れていきます。私は顔を撫でている時にマッサージついでに触るようにしていました。
触られることに抵抗がなくなってきたら唇をめくってみます。大体この辺りから抵抗が強くなってくるので、少しでもできたらオヤツをあげて「口を触られるのはいいこと」という関連付けをしていくと良いかもです。
2.口の中を触る
唇をめくったらまず指で歯に触れてみます。最初は短い時間で前歯や犬歯から。それができたら指を奥歯の方へ。その次は歯の裏側を触れてみる。
このタイミングで指に歯磨きペーストをつけて歯に塗るだけでも歯垢除去の効果があります。色んな味のペーストがあるのでご自宅の猫さんの好きな味を探すぐらいの感覚でゆっくり慣らしていきましょう!
この時少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐ辞めます。とにかく「歯磨き=嫌なこと」だと思われないよう細心の注意を払います。
「左側の歯に指で歯磨きジェルを塗る→オヤツをあげる→右側の歯に指で歯磨きジェルを塗る→オヤツをあげる」をセットで1日1セット。
最初はジェルの容器を見ただけで「全力逃避」していましたが「少し逃げるだけ」になってきました。(どっちみち逃げる)
「嫌がる素振りを見せたら辞める」と言っておきながら、ぼたんの場合は触る前から嫌がっているのでその状態でやっていくしかないわけですが…
「超嫌がってる」状態は辞めて→「少しだけ嫌がってる」状態で訓練している感じです(;´∀`)
食いしん坊な子なのでオヤツ食べたいパワーで乗り越えてくれないかな~と淡い期待を込めつつ。
今使っているジェルはこれです。
指につけて匂いを嗅がせたら普通に舐めたので美味しいのかな?ちゅ~るみたいな食いつきにはなりませんがww
これを嫌がらずやらせてくれる段階がきたら次に進もうと思っています。そんな日が来るのか正直不安でしかありませんが…ぼたんを信じよう!!
現時点では歯に触れた指の臭いを嗅いでみると超くちゃいので、これがマシになる日を夢見て。(ちなみに反対の歯に触れる前に舐めても安心除菌スプレーで濡らしたティッシュで指は拭いてます)
あっちなみにりんの方なんですが、ぼたんほど嫌がってないのでもうシートで拭いてます。こっちは3日に1回ぐらいのペースで訓練中です。最終目標は歯ブラシです!
3.シートで磨く
歯磨きシート(もしくは濡らしたガーゼやコットン)を指に巻きつけて歯を磨いていきます。
我が家は歯みがきシートで磨くことは諦めました(真顔)
というのも歯磨きの手順を知らなかった時に強引にシートで磨こうとした時期がありまして、その際にシート大嫌いになってしまいまして…
記憶力の抜群なぼたんはシート見るだけで逃げるようになりました(´・ω・`)
完全トラウマになってるっぽくてオヤツで釣ってもダメ。
なのでシートは諦め一気に歯ブラシに進めることにしました。
4.歯ブラシで磨く
歯ブラシを使う前にまず歯ブラシに馴れて貰う必要があります。
最初の数回だけ「ちゅ~る」様の力をお借りしました。
歯ブラシにちゅ~るをつけて舐めさせて歯ブラシに対する好感度を上げておきます。シートで失敗したのでここは超慎重に進めます!
最初は磨かずに舐めさせるだけを数日続け、歯ブラシを見ただけで喜ぶぐらいになったらいざ歯磨きです。
歯磨きで片側を磨いたら→オヤツをあげる。
反対側を磨いたら→オヤツをあげる。
嫌がる素振りをしたら即中断。とにかく終わった時に「嫌なイメージ」が残らないように細心の注意をはらいます。
これをひたすら繰り返します。
▶我が家のぼたんは今ココです
数秒だけ磨くことができるようになりました。
ただ歯垢を取り切るには全然足りないので、これを続けてもう少し長い時間磨けるようになるのが今の目標です!
最新記事書きました(2020年2月)
今は歯ブラシはやめて歯みがきシートに変更しました。
その理由や歯みがきシートと併用した口腔ケアについて紹介しています!!