我が家の子猫にとった真菌症(猫カビ)対策についてお伝えします
大前提として我が家の猫たちは「保護して数週間の人馴れしてない元野良猫」で触るのにも一苦労しているという現状があります。
この記事では
1.真菌症と判断した経緯
2.患部への治療方法
3.猫部屋の除菌対策グッズ
上記のパートに分けて説明していきます。(※クリックで各パートに飛びます)
そもそも真菌症(猫カビ)は猫の皮膚病として割とポピュラーな疾患です。
正式名称「皮膚糸状菌症」、通称「猫カビ」
糸状菌という真菌(カビ)が皮膚に感染することにより発症、感染した箇所の(円形の)脱毛、発疹、フケ、かさぶたなどの症状が見られ痒みがない場合が多い。特に免疫力の低い子猫や、高齢猫が発症する傾向にある。人獣共通感染症の一つで人間にも感染する。
見た目は酷いし完治にはとても時間がかかる疾患ですが、適切な治療を行えば必ず治りますので猫たちの健康のためにも気合を入れて対策していきましょう!
諸々の状況から子猫たちの皮膚病は真菌症だと判断
前回の記事でりんの耳や目の上がハゲてきていて「もしや皮膚病!?」と病院に行き塗り薬を処方され「どうやって塗ろうと」途方に暮れていた話をしましたが…
前回の状態ではそのハゲがまだ真菌症だと断定されず(本猫は連れていけなかったので)、とりあえず真菌にも細菌にも効く薬を塗るため隔離するケージが届くのを待っていた状態だったのですが。
ぼたんにも症状が出てしまいました\(^o^)/
りんより症状が酷いので苦手な人のために画像は一応伏せます。見たい方は下の「画像を見る」を押して下さい。
ぼたんも目の上が赤く炎症しカサブタができていました。ちょっと赤い?と思った翌日にはここまで進行してしまいました。見た目は酷いのですが本人は痛くも痒くも無いようで特に気にしている風ではありませんでした。
ちょっと目の上が赤い?と気になった時に撮った写真。この翌日かさぶただらけに
円形に広がっている、恐らくりんから感染した(2匹は同じケージで過ごしていた)、この2点から真菌症だと確信しました(細菌の場合感染する可能性は低いらしい)
軟膏はなんとか塗れるように
獣医さんに相談したところ「処方した軟膏を塗って下さい」ということだったので、りんとぼたん両方への治療開始です。
同時期に行っていたナデナデ訓練が功を奏し、狭いケージに隔離せずとも二匹とも薬を塗ることはできるようになりました。
りんはブラッシングでトロけている最中にさり気なく。
ぼたんはジッとしてはくれないのですが、私の手に抵抗は無いので首根っこを掴んで強引に塗ります。
カメラの角度悪いですが、ぼたんに薬を塗っているところです。この後にご褒美としてちゅ~るを朝晩薬を塗る毎に与えていたのが後のハンストにつながってしまいます…
手で舐めようと思えば軟膏を舐めれてしまう場所なので、塗った直後肌に浸透するだろう30分ほどオモチャで気を逸していました。
追記:後日獣医さんに聞きましたが直接舐めるのではなく手で舐める程度なら特に問題ないとのことでした。
発症していない部分にもカビ菌がいる可能性があるのでシャンプーもできると更に効果的なのですが(抗菌成分入りの専用のシャンプーがベスト)、触るのにも一苦労している我が家ではシャンプーは諦めました。
抗菌成分入のシャンプーは下記のマラセブシャンプーがおすすめ。
※犬用って書いてありますが猫にも使えます。動物病院でも取り扱っているので心配な方は動物病院でお伺いください。
※使用の際は用法用量を正しく守り、猫が舐めたりしないように注意してください。
猫部屋の除菌対策
薬を塗る以外に何をすればいいか「真菌症、猫カビ、皮膚糸状菌症」のキーワードで調べまくりました。(「皮膚糸状菌症」だと獣医さんの記事が出る場合が多いのでオススメ)
どこを見ても「身の回りのものを徹底的に除菌してください」と書いてある…。床や壁は塩素系の消毒液で拭き掃除、カーテンやカーペットまでも洗濯・クリーニングしろと…もちろん使っていた猫ベッドやオモチャなどは毎日交換(なんなら破棄しろとまで)
マジか……
目の前が真っ暗になりました…。
嘆いていても仕方ないので、毎日交換できるように同じサイズの猫ベッドをもう一つ購入し除菌洗濯。ケージも毎日拭き掃除。
オモチャを破棄するのはちょっとキツかったので、遊び終わったら毎日水洗い&除菌。ナデナデ訓練に使っていたブラシも同じく。
部屋を一気に掃除するのは時間&体力的に難しかったので「今日はここ」と範囲を決めて少しずつ除菌していきました。換気は1日1回行いました。その当時は二匹ともケージの中だったので、除菌が必要な範囲が狭かったのは幸いでした。
以下に私が実際に使っていたカビ(真菌)に効果があり低刺激な除菌剤についてご紹介していきます。
★後日追記★
軽度の猫カビの場合はここまで神経質になる必要はないということを学びました。
詳細は成猫ですが猫カビが再発しましたをご覧ください。
猫周りのオモチャ等の除菌用
猫達が直接触れる可能性があるものは「バイオウィル」という除菌スプレーを。
非刺激性でペットが舐めても安心だということで、猫ベッドやオモチャなどに使いました。
商品説明ページ:http://www.good-will.co.jp/biowill_c.html
部屋掃除の除菌用
部屋の掃除には「すっごい掃除水」という除菌スプレーを。塩素や漂白剤を使用していないので家具などの素材を傷めずしかも化粧品にも使われる成分で肌にも安心ということで、床や窓の掃除に使いました。
濃縮タイプだと低コストで除菌・消臭スプレーが作れるということで(500mlあたり約50円)、猫に限らずお風呂や台所周りにも使っています。
商品説明ページ:https://www.suggoi-souji.jp/すっごい掃除水
室内空気の除菌用
カビは胞子が空気中に浮遊するのと、猫の部屋が元は長らく放置された古い部屋だったのもあり加湿器に入れて空間洗浄もできる次亜塩素酸水(nationalのジ○イーノなどでお馴染みの)も準備。
「@クリア」という商品を購入しました。加湿器にすぐ発生していたピンクカビ?もこれを10分の1の濃度で入れるだけでほぼ発生しなくなりました。
またバイオウィルが「換気した場所で使用して下さい」とあったので、カーテンやカーペットなどの布類はこちらを使いました。
空間除菌については賛否両論ありますので、ここまでするかどうかはご自身の判断にお任せします。
また、同じく次亜塩素酸水の商品で更にペットを対象にした商品があったのでそちらもご紹介。
@クリアと違って既に濃度を調整された状態で小分けされてるみたいです。
これまで紹介した商品は全て除菌だけでなく消臭効果もバツグンなので、トイレや嘔吐の後などの掃除にも使えます!どれも使用期限がありますので購入の際はしっかりと確認してください。
真菌症は無事に治ってきた
苦労の甲斐もあってか?二匹の皮膚の症状は特に広がりもせず治ってきました。(その後ぼたんのしっぽの付け根にも1ヶ所ハゲができましたがそちらも治ってきました)
赤みやカサブタもなくなりハゲた部分の毛も少しずつ生えてきたので一旦は落ち着いたのかな?と。
とはいえ完治には数ヶ月かかるそうで抵抗力が少しでも落ちたら急に発症したりするらしいので油断はせず、毎日のベッド交換は4~5日に1回ぐらいのペースにダウンし、毛が生えてきたところの塗り薬もストップしました(毎回超嫌がられるので)
発症してから2週間後のぼたん。かなり毛も生えてきました(向かって右目の上)
部屋に関しても大掃除レベルの掃除は大体終わったので毎日のモップがけと次亜塩素酸水を吹きかける程度にしています。
人間にも感染するということでしたが猫に触れ…れてないんですがほとんどw触ったあとは手を洗っているだけで今のところ私には感染っていません。
あとこれは何百匹と猫を保護してきたボランティアさんのお言葉ですが
との事だったので、あまり気にしなくても大丈夫なのかもしれません。実際この言葉をもらって私の精神負担がグッと下がったのは事実です。(ネットの情報見て戦々恐々としていたので)
ただし猫の月齢や体調によって進行度は変わってきますので、素人判断せずまずはかかりつけの獣医さんにご相談下さい。
そんな感じでつらつらと書いてきましたが、猫カビで頭を抱えている人の参考に少しでもなりましたら嬉しいです!